とうもろこし

【トウモロコシの種類一覧】美味しいのはどれ?人気の全41品種まとめ

とうもろこし

世界各地で古くから栽培されている「とうもろこし」。主食として活用されている国も多くありますが、日本においては糖度の高いスイートコーンが人気です。中には最高糖度20度を超えるフルーツのような甘さの品種もあるほど!今回は世界各地のトウモロコシの中から特に人気の品種41種をピックアップしてみました。

スイートコーン

ゴールデンコーン(黄粒種)

はじめに紹介するのはスイートコーンの中でも特に人気の高いゴールデンコーン(甘味黄色粒種)。その名の通り、実が黄色で甘味が強い品種が多いのが特徴です。

ゴールドラッシュ

日本生まれの大人気スイートコーン。柔らかい皮が特徴でみずみずしく、生で食べることも出来ます。「ゴールドラッシュ86」「ゴールドラッシュ88」「ゴールドラッシュ90」など、様々な気域に合わせて品種改良されているため日本各地で栽培されています。

サニーショコラ

強い甘みとみずみずしくジューシーな味わい。皮が薄く口当たりがよく、フルーティーな甘さを感じることができます。その味わいから「フルーツコーン」と呼ばれることもあります。

味来(みらい)

別名「ミラクルスイートコーン」との異名を持つ、糖度の高いトウモロコシです。その甘さと食感から、2000年頃に一躍有名に!スイートコーンブームの火付け役となった品種のひとつです。通常のとうもろこしよりも小ぶりではありますが、他と比べて芽が出る確率が低く、手間と時間がかかるので希少な品種とされています。

ピクニックコーン

ピクニックに持っていくのにちょうどいい12~15センチほどのちょっと小ぶりサイズ。「味来」をさらに品種改良したことで、より甘いトウモロコシに。冷やすことで甘みが増すので暑い夏場にぴったりです。トウモロコシは収穫したそばから甘味が減少していきますが、ピクニックコーンは、甘みが長く保たれるため日持ちしやすいというメリットもあります。

ヤングコーン(ベビーコーン)

通常のとうもろこしより小さく可愛らしいサイズのヤングコーン。とうもろこしが大人になる前に収穫されていることから、ヤングコーンやベビーコーンと呼ばれます。サラダや炒め物などに使われることが多く、小さいサイズなので一口で芯ごとパクっと食べることができます。

ハニーバンダム

1971年、日本に初めてやってきたスイートコーンの先駆者!ハニーバンダムの登場により、これまで主食として食べられていたとうもろこしが夏のおやつ的存在になりました。甘さは抜群ですが皮が固いという欠点があります。この欠点を改善すべく、品種改良されたものが後に出てくるピーターコーンです。

きみひめ

フルーツ王国山梨県のブランドとうもろこしで、甲府市を中心に栽培されています。フルーツ王国で作らているからか、その味わいはとても甘く感動するほどの甘みがあり、産地も限定されているので「幻のとうもろこし」と言われています。

おひさまコーン

チャーミングな名前のこちらのとうもろこしは、生産量が一番多い北海道で主に生産されています。その甘みと粒皮のやわらかさから「極良質」と言われています!おひさまを連想させる濃い黄色がポイントです。

あまえん坊

こちらも可愛らしい名前のとうもろこし。北海道や茨城県などさまざまな地域で栽培されています。パンパンに詰まった実と、名前通りのその甘さが最大の特徴で、フルーツ感覚で召し上がることもできます。

ゴールデンアロー

日本訳で「黄金の矢」という意味の名前を持つ、こちらのとうもろこしは一般的なとうもろこしよりも大きめのサイズ感が特徴です。ただ大きいだけでなく甘く上品な味わいで、満足度の高いとうもろこしです。

おおもの

大きいというより”巨大”という言葉のほうがふさわしいサイズ感のとうもろこし。通常のとうもろこしよりも一回り大きいものもあります。しかし!こちらもただ大きいだけではありません。大きい体にびっしり詰まった粒は、スイートコーンの名にふさわしい「甘さ」をしっかり兼ね備えています。

ミエルコーン

「ミエル」とは、フランス語ではちみつという意味。ミエルコーンは、はちみつコーンと呼ぶのにふさわしいくらいの衝撃的な甘さを誇ります。甘さに加えて、ジューシーでシャキシャキとした味わいがたまりません。

ミルキースイーツ

まるであま~いお菓子を連想させるこちらのとうもろこしは、甘さ・粒皮の薄さ・ジューシーさの3点をしっかり兼ね備えたとうもろこし界のスイーツ的存在。生で食べても粒の皮を感じさせないほど薄いと言われています。

恵味(めぐみ)

もともと甘みの強い「味来」という品種を、さらに甘さにこだわって品種改良されたのが恵味です。恵味は、sweets恵味ゴールドや、sweets恵味スマイル、恵味キュートST等のシリーズがあります。どれもかわいい名前ですね。

キラキラコーン

他のとうもろこしに比べて、生育日数が短い極早生のとうもろこしですが、食味は充分な甘みとやわらかい粒皮をもち、ほかのスイートコーンと同じように美味しくお召し上がりいただけます。

シルバーコーン(白粒種)

シルバーコーンは、スイートコーンの一種で名前の通り粒が白く、別名ホワイトコーンとも呼ばれています。

ピュアホワイト

2002年に北海道で誕生した新生のとうもろこしです。名前の通り純白の粒を持っています。味はフルーツ並みの甘さを持ち、その食味の良さと見た目の良さから徐々に、全国的に生産が行われはじめています。

ロイシーコーン

ピュアホワイトを何度も品種改良してできたのがこのロイシーコーン。甘さにとにかくこだわって作られました。主に北海道で栽培されていますが、生産者が少なくあまり出回ることがないため、すぐに売り切れてしまうそうです。

雪の妖精

名前だけ聞くと雪の降る冬を連想しますが、夏に旬を迎える白い粒が特徴のとうもろこしで、ピュアホワイトよりも大きいサイズ感です。こちらも、新鮮なものは生で食べられるほどの甘さとやわらかい粒皮で人気を誇っています。

ホワイトショコラ

北海道で誕生した、ホワイトショコラは名前だけ聞くと甘いケーキやチョコレートを連想させますね。名前に負けないほどの抜群の甘みで人気の品種で、加熱しても綺麗な白を保つことができます。

クリスピーホワイト

こちらも北海道で栽培されている、シルバーコーン。クリスピーから連想される通り、サクッとした食感とジューシーさが魅力です。

ホワイトレディ

カクテルにもあるようなオシャレな名前を持つホワイトレディは、粒が白一色で美人なとうもろこしです。見た目だけでなく味も甘くてジューシー。果汁も白色なのでまるでミルクのようだと言われています。

バニラッシュ

思わずアイスを想像してしまうバニラッシュは、ホワイトコーンの中でも珍しいクリーム色で甘みが強いのが特徴です。ホワイトコーンの中では、比較的新品種です。

ルーシー90

ルーシーとは、英語で光という意味を持ちます。その名前の通り、白色の粒に光沢があり、甘く質の高いホワイトコーンです。

バイカラーコーン(バイカラー種)

ゴールデンコーンとシルバーコーンを掛けあわせた品種のことをいいます。メンデルの法則通り、黄色と白が3:1の割合で現れるため、バイカラーコーンと呼ばれています。

甘々娘(かんかんむすめ)

言葉だけでは”怒っている娘?”と想像させてしまいますが、実は甘々な娘なのです。とうもろこしの生産が盛んな山梨県の市川三郷町が指定産地となっており、名前の通りとにかく甘い!きみひめと同じく生産量がすくなくあまり出回ることがないため「幻のとうもろこし」と呼ばれています。

ピーターコーン

バイカラー系のスイートコーンとして、昭和60年に誕生し、プリプリとした粒と甘さからあっという間に人気品種となりました。

ゆめのコーン

夢のような後を引く甘さから、この名前が付いたと言われています。他の品種と同じように、甘みが強く皮がやわらかいです。糖度の落ちるスピードが遅いため、収穫後も長く甘さが残ります。

グラビス

甘々娘に続いて山梨県で生産されたバイカラーコーンです。甘々娘よりも糖度が落ちやすいため、購入後すぐに食べるのがおすすめ。

ドルチェヘブン

「味来」という品種を親として生まれたドルチェヘブンは、イタリア語で「甘い天国」と訳され、名前に負けない強烈な甘みを持っています。

歩味(あゆみ)

名前だけではどんな味か想像がつきにくい品種ですが、普通のとうもろこしに比べて、甘い新鮮な状態を長くキープできる長所があります。主に北海道で生産されており、7月~8月に旬を迎えます。

ウッディーコーン

ウッディコーンは、バイカラーコーンの中でも、黄色・白に加えて紫色が加わった、珍しい色をしています。他のとうもろこしにはない、モチモチとした食感が特徴で、焼きとうもろこしがおすすめの食べ方とされています。

バーベキューコーン

まさにBBQ専用!ちょうどバーベキューの時期にふさわしい6月~9月頃が旬のとうもろこしです。さらに、他のとうもろこしに比べて大ぶりです。BBQで大きな焼きとうもろこしにかぶりつけたら満足度があがりますね。

森の甘太郎

「甘々娘」の弟にあたる甘太郎は、さっぱりとした甘さが特徴です。時間がたっても糖度が下がりにくく、お土産などに最適な品種です。

カクテル

おしゃれな名前をもつこのとうもろこしは、極めて甘く粒皮がやわらかいという優れた食味を持ちます。黄色と白のカクテルがおしゃれさを際立てています。

アンサンブル

思わず音楽を思い浮かべてしまいますね。黄色と白が重奏しているバイカラー種。シャキシャキとした食感が特徴のとうもろこしで、さらに強い甘みがあるため人気が高いです。

ワキシ―コーン(糯種)

ワキシ―コーン

最大の特徴は「モチモチ」な食感。日本での栽培はあまり主流ではなく、ほとんどは外国産です。日本では「もちとうもろこし」として販売されており、そのもちもちを活かして、ワキシ―コーンスターチなどにも加工されます。ちなみに名前の由来は、つるつるな粒の表面がワックスをかけたように見えることからついたといわれています。

黒もちとうもろこし

粒の色が黒く、初めて見る方は衝撃を受けるかもしれません。腐っているわけではなくそういう品種で、日本では北海道で主に栽培されています。糖というよりはもち質のデンプンが多く含まれているので、もちもちしていて腹もちが良いです。

白もちとうもろこし

他2種に比べて、甘みが少なく特にモチモチ感が強いのが特徴です。日本では北海道をはじめとする各地で栽培されています。

黄もちとうもろこし

昔から食べ親しまれていたのがこの黄もちとうもろこしにあたります。ほか2種に比べて甘みがありもち感が少ないのが特徴です。北海道や長野県で生産されています。

ポップコーン(爆裂種)

ポップコーン

そうです!映画館でよく見るあのポップコーンです!これは、ほかのとうもろこしより粒皮が固いのが特徴で、イエローポップコーンという品種名です。1粒1粒を乾燥させて粒の中の水分をなくした状態で、熱を加えることで熱と水蒸気の圧力によってでんぷん質がふくらみ、爆発してポップコーンになります。ちなみに、この後出てくるフリントコーンが改良されて作られました。

デントコーン(馬歯種)

デントコーン

これまで紹介してきたおやつ感覚のとうもろこしとは全く異なり、成長過程で糖分がデンプンに変わってしまうため全然甘くなく粒が硬いのが特徴です。加工して使われることが多く、お菓子作りに使用する「コーンスターチ」もデントコーンが加工されたものです。また、牛や豚などの家畜の餌としても使われます。

フリントコーン(硬粒種)

フリントコーン

デントコーンよりもデンプンが少ないですが、国によってはフリントコーンを主食としているところもあります。日本でもスイートコーンが流行るまでは食用としてフリントコーンを食べていました。また、メキシコ料理のトルティーヤの生地にも使われています。フリントコーンには、グラスジェムコーンというカラフルな粒が特徴の品種があります。

ソフトコーン

南米で主に栽培されています。デンプンの濃度が薄く粉末にしやすいため、砕いて使用されます。

私たちの頭の中にある「いつものあのとうもろこし」はスイートコーンの一種にすぎず、主食として食べられるものや、ポップコーンのもととなるものなど、とうもろこしには様々な種類や用途があるのです。

また何気なく食べているスイートコーンにも、食べる前から魅力を感じるような可愛らしい名前の品種がたくさんあり、それぞれの個性や特徴をもっています。是非、この記事を読んで気になったとうもろこしがあればチェックしてみてください!

関連記事

ハウス栽培をはじめとした生産技術の進歩により、1年を通して果物が手に入るようになりました。果物の種類によっては、夏の食材が冬場になっても販売されていることも…。季節問わず食べることができるようになっても、旬の味覚は楽しみたいですよね[…]

旬のフルーツ