旬の果物は、その時期にしか味わえない特別なおいしさがあります。
そのまま食べるのもいいけれど、少し手を加えて“シロップ”にすれば、ドリンクやデザート、料理にも活用できて、もっと自由に季節を楽しめます。
今回は、春夏の旬の果物を使った手作りシロップのレシピと、活用方法、人気の組み合わせ例までご紹介します。
果物シロップの魅力とは？
果物の風味をそのまま閉じ込めたシロップは、色・香り・味のすべてが楽しめる万能アイテムです。
無添加で安心、見た目もかわいく、アレンジ自在なその魅力は、日常をちょっと特別にしてくれます。
ここでは、果物シロップの魅力を7つの視点からご紹介します。
①旬の果物の美味しさをギュッと閉じ込められる
一番おいしい“旬”の果物を、そのままの風味で長く楽しめるのが手作りシロップのいいところです。
完熟したフルーツを使えば、濃厚な味と香りが楽しめます。季節の恵みを閉じ込める、ちょっと贅沢な保存方法です。
②いろんな楽しみ方ができる万能さ
シロップ1本で、ドリンクからデザート、料理まで大活躍！
甘さの加減や組み合わせ次第で、さまざまなアレンジができるのも魅力です。手作りならではの“使い勝手のよさ”をぜひ体感してみてください。
③見た目が華やかで、気分もアップ
色鮮やかなシロップは、目にも楽しく気分も上がるアイテムです。
透明な瓶に入れてキッチンに置けば、まるでインテリアのよう。毎日の暮らしに“ちいさなときめき”を加えてくれます。
④お子さまにも安心、無添加で手作りできる
添加物を使わず、果物と砂糖だけで作れるから、小さなお子さんにも安心です。
甘さも控えめにできるので、家族みんなで楽しめるのが嬉しいポイントです。
⑤保存がきくので、フードロス削減にもつながる
食べきれなかった果物や、少し熟しすぎた果物も、シロップにすれば無駄なく活用できます。
“捨てずに楽しむ”エコで美味しいライフスタイルを実現できますよ。
⑥季節の恵みを「贈り物」にもできる
手作りシロップは、気持ちを込めたちょっとしたプレゼントにもぴったりです。
見た目もかわいく、受け取る人の心もきっと温まります。
⑦香りが心を癒す、五感で楽しむ手仕事
果物を切るときの香り、シロップができていく変化…。
果物シロップ作りは、手を動かしながら季節を感じる、五感にやさしいひとときです。
春夏に旬を迎えるおすすめシロップレシピ
果物は「旬」で味が決まるといわれるほど、季節との関係が深いものです。
春から夏にかけて手に入るフルーツたちで作るシロップは、香りも色も豊かで、格別の味わいになります。
そのまま味わうのはもちろん、シロップにして保存すれば、季節の美味しさを長く楽しむことができます。ここでは、春夏の果物を使ったおすすめのシロップレシピをたっぷりご紹介します！
いちごシロップ
材料
・いちご：300g
・砂糖：300g
（グラニュー糖または氷砂糖）
作り方
- いちごを洗い、ヘタを取る。大きければ半分に切る。
- 清潔な瓶に、いちごと砂糖を交互に重ねる。
- 冷蔵庫で3〜5日。時々瓶を振ってなじませる。
※香りを加えたいときはレモン汁を少し入れてもOK。
甘夏orポンカンシロップ
材料
・甘夏またはポンカン：1個（約300g）
・砂糖：250〜300g
作り方
- 皮をむいて果肉だけ取り出す。白い皮（ワタ）は苦みがあるので丁寧に除く。
- 果肉を軽く潰して、瓶に砂糖と交互に入れる。
- 冷蔵庫で3〜4日ほど置いて完成。
レモンシロップ
材料
・レモン：2個（国産推奨）
・砂糖：300g
（きび砂糖でコクを出しても◎）
作り方
- レモンはよく洗って輪切り（または薄い半月切り）。種は取り除く。
- 瓶にレモンと砂糖を交互に入れる。
- 冷蔵庫で3日程度。
※酸味が強いので、他の果物とブレンドもおすすめ。
みかんシロップ
材料
・みかん：2〜3個
・砂糖：250〜300g
作り方
- 皮をむき、果肉の薄皮をできるだけ除く（苦み防止）。
- 軽くつぶして砂糖と交互に瓶に入れ、冷蔵庫で保存。
- 3日〜5日で完成。
金柑シロップ
材料
・金柑：200g
・砂糖：200g
作り方
- 金柑は半分に切り、種を取り除く。
- 軽くつぶすか切り込みを入れて瓶に入れる。
- 砂糖と交互に入れて冷蔵庫で保存。3〜4日。
※皮ごと使えるので香り豊か。
すいかシロップ（※ジュース寄り）
材料
・すいか果肉：300g
・砂糖：100g
・レモン汁：少々（酸味調整）
作り方
- 皮果肉を種ごとミキサーで攪拌（種はこす）。
- 砂糖を加え、鍋で軽く煮詰めてとろみをつける。
※冷製ドリンクに向いており、保存は短め（3〜4日）。
メロンシロップ
材料
・メロン：300g（完熟）
・砂糖：200g
作り方
- 果肉をつぶして瓶に入れ、砂糖と重ねる。
- 冷蔵庫で3〜4日でとろっとしたシロップに。
※少量のレモン汁を加えると引き締まった味に。
マンゴーシロップ
材料
・マンゴー：1個
・砂糖：200〜250g
作り方
- 果肉を細かくカットして瓶に。
- 砂糖を重ねて冷蔵庫で保存。
- 完成後にこしてなめらかにしてもOK。
※ヨーグルトやアイスにぴったり。
ブルーベリーシロップ
材料
・ブルーベリー：200g
・砂糖：200g
作り方
- 軽くつぶして瓶に砂糖と交互に入れる。
- 冷蔵庫で3〜4日で色鮮やかなシロップに。
※ミントを加えても爽やか。
パイナップルシロップ
材料
・パイナップル：300g
・砂糖：300g
・スパイス：シナモンスティック
（好みで）
作り方
- 果肉を細かく切って瓶に入れる。
- 砂糖と交互に重ねて冷蔵庫へ。
※スパイスを加えると大人向けの味に。
ライムシロップ
材料
・ライム：2個
・砂糖：250g
作り方
- ライムは薄切りにし、種を取る。
- 砂糖と一緒に瓶へ。冷蔵庫で3日ほど。
※炭酸水で割ると爽快なライムソーダに。
ミックス柑橘シロップ
おすすめ組み合わせ例
・甘夏＋レモン＋ライム＋ゆず など
材料
・合計300g程度の果肉＋皮少々
・砂糖：300g
作り方
- 果肉と皮を使い、バランスよくブレンド。
- 瓶に入れて冷蔵庫で3〜5日で完成。
※見た目も香りも贅沢なシロップに。
📝瓶は熱湯消毒またはアルコール消毒してから使う
📝清潔なスプーンを使って取り出す
📝完成したシロップは密閉瓶に入れ冷蔵庫で保存（1〜2週間以内に使用）
活用アイデアいろいろ！アレンジレシピ
手作りしたシロップ、せっかくならいろいろな形で楽しみたいですよね。
ミルク割りやソーダ割りはもちろん、ヨーグルトやアイス、料理のソースやドレッシングにまでアレンジが可能です！
この章では、果物シロップを使った多彩なアレンジレシピを、ドリンク・デザート・料理に分けてご紹介します。
ドリンクアレンジレシピ
フルーツミルク
おすすめシロップ
・いちご、マンゴー、メロン、ブルーベリー
材料
・シロップ：大さじ2
・牛乳または豆乳：150ml〜200ml
（オーツミルクでも◎）
作り方
- シロップをグラスに入れ、牛乳をゆっくり注ぎ、軽く混ぜるだけ。
※ホットでもアイスでもOK！いちごシロップで作ると「いちごオレ」に🍓
フルーツサワー（酢割り）
おすすめシロップ
・甘夏・金柑・レモン・ゆず
材料
・シロップ：大さじ2
・黒酢またはりんご酢：小さじ1〜2
（お好み）
・オリーブオイル：大さじ1
・塩・こしょう：少々
作り方
- 材料をすべて混ぜるだけ！
※夏バテ予防にもピッタリのヘルシードリンク🍹
フルーツソーダ
おすすめシロップ
・どのシロップでもOK
材料
・シロップ：大さじ2〜3
・炭酸水：150ml
・氷：たっぷり
- 果実やミントで飾ればカフェ風に✨
※お子さまにも◎
トロピカルスプリッツァー（お酒）
おすすめシロップ
・マンゴー 、パイン
材料
・シロップ：大さじ2
・白ワイン or スパークリングワイン：100ml
・氷、ミント：適量
- 甘めがお好きなら追いシロップして調整可！
シトラスモヒート風（お酒）
材料
・ライムシロップ：大さじ2
・ラム酒：30ml
・ソーダ：100ml
・ミントの葉、氷：適量
- 材料をすべて混ぜるだけ！
デザートレシピ
フルーツかき氷
かき氷にシロップをたっぷりかけるだけ。
いちご・マンゴー・ブルーベリー・メロンが人気！
練乳をかけても◎
シロップヨーグルト
無糖ヨーグルトにシロップをかけて混ぜるだけ。
金柑やブルーベリーのシロップが特に相性◎
シロップゼリー
材料
・水：200ml
・粉ゼラチン：5g
・シロップ：大さじ4
作り方
- ゼラチンをふやかし、温めた水で溶かす。
- 火を止めてからシロップを加えて混ぜ、型に流す。
- 冷蔵庫で2〜3時間冷やす。
※果肉入りで豪華に！
アイスクリームがけ
バニラアイスにフルーツシロップをひとさじ。
いちご・マンゴー・パイナップルシロップなどが合います。
料理アレンジレシピ
フルーツドレッシング
レモン・ゆず・甘夏シロップを使って、爽やかなドレッシングに。
材料
・フルーツシロップ：大さじ2
・酢（米酢や白ワインビネガー）：大さじ1
・オリーブオイル：大さじ1
・塩・こしょう：少々
- サラダやカルパッチョにぴったり！
肉のグレーズソース
パイナップルやマンゴーシロップを使って豚肉や鶏肉を焼くと、甘辛ソースに！
材料
・シロップ：大さじ2
・醤油：大さじ1
・みりん：大さじ1
・生姜すりおろし：少々
フルーツマリネ
金柑・レモン・ライムなどの柑橘シロップに、野菜（大根、にんじん）や魚介をマリネ。
材料(サーモンのマリネ)
・サーモン刺身：100g
・玉ねぎスライス：1/4個
・シロップ（レモン or ゆず）：大さじ2
・オリーブオイル：大さじ1
・塩・胡椒：少々
パンケーキのシロップがけ
いちご・ブルーベリー・マンゴーシロップなどは、バターの上からかけるだけで贅沢モーニングに。
📝果肉が残ったら、煮詰めてジャムやソースにも再利用できます！
まとめ
春夏の果物は、色と香りが豊かで、見た目にも季節感たっぷりです。
自分の好みの組み合わせでシロップを作れば、カフェ気分のドリンクやデザートが手軽に楽しめます。
冷蔵庫に手作りのフルーツシロップがあるだけで、ちょっとした「贅沢時間」を過ごせますよ。
ぜひ、季節の恵みをシロップに閉じ込めて、日々の暮らしに彩りを添えてみてください。
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